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『中央研究所紀要』 第8号

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第8号 [平成10年] (1998年12月1日発行)

矯正職員の勤務意識に関する研究(その2) PDF(529KB)
大川力,長谷川宜志,出口保行,水上好久,久我洋二,中勢直之,大西美加
【要旨】
行刑施設29庁に勤務する副看守長以下の職員1,268名に対し勤務意欲,職場でのストレス,心身状態等に関する質問紙調査を行った。今回は所属部課並びに施設の収容分類級を軸として,被収容者の質による差を中心として検討した。その結果,所属部課では処遇部門の勤務者が受けるストレスが強く,また,収容分類級からみると,B級受刑者を収容している施設の職員がストレスを強く感じていることが実証された。また,同じ処遇部門勤務者であっても,昼夜勤者より日勤者の方がより強いストレスを感じており,勤務時間の割り振りの問題よりも,職務内容や責任の度合いがストレスと強く関わっていることを示している。
外国人受刑者の受刑態度に関する研究(その1)-受刑意識を中心に PDF(1.94MB)
片倉庸介,長谷川宜志,渕上康幸,松村猛,水上好久,中勢直之,門本泉
【要旨】
外国人受刑者300名と日本人受刑者400名を対象とし,受刑態度の背景にある要因を検討した。受刑態度としては,懲罰回数と工場担当職員の評価を取り上げ,それが個人的属性及び受刑意識とどのように関連するかを調査した。
受刑態度は外国人受刑者の方が不良であったが,受刑生活に満足していると回答する者の率は,外国人受刑者の方が日本人受刑者より高かった。
受刑意識としては,受刑生活に対する一般的意識,職員の指示になぜ従うか,受刑生活で何を重視するかの3側面から検討したが,それぞれ受刑態度に影響していることが分かった。
少年院の教育評価における参考情報利用の実態に関する研究(その2) PDF(285KB)
大川力,妙円薗章,出口保行,土持三郎,橘偉仁,茂木善次郎,大西美加
【要旨】
前回は少年院がどのようにして教育評価に関する参考情報を得ているかを報告したが,今回は少年院がその広報の場としてどのような機会を利用しているか,その内容はどうかについてまとめたものである。
その結果各種の協議会や教育行事を広報の機会と考えている少年院が多かった。また,ほとんどの少年院が各地城で行われる矯正展に参加するだけでなく,自庁で主催している少年院もあった。また,広報のメディアとしては,施設紹介のリーフレットや施設紹介ビデオも利用され,半数ほどの少年院では,少年の作文集や広報誌を利用していた。
少年院における成績評価に関する研究(その1) PDF(480KB)
大川力,妙円薗章,渕上康幸,嶋谷宗泰,門本泉
【要旨】
本研究は,少年院での成績評価基準が施設でどのように運用されているかを明らかにすることを目的とし,各少年院の成績評価の実情の調査と,少年の成績評価票の分析を行った。
その結果,(1)成績評価は,多くの時間と労力をかけて実施され,矯正教育の基本として重視されていること,(2)評価を合議制で行うほか予備調整を積極的に行うなど客観性確保のために努力をしていること,(3)少年に対する成績の告知を重視し,動機づけとしての意味を持たせていること,(4)評価は基準よりも厳しく運用されていることが明らかになった。なお,成績経過記録の分析は次回に報告する予定である。
非行少年の共感性に関する研究(その2) PDF(574KB)
大川力,出口保行,大西美加
【要旨】
今回は共感性及び規範意識と各種の属性との関連を検討した。その結果,共感性と性格特性では,神経症傾向,意志欠如,自己顕示との間で正の相関が認められた。非行については,薬物犯,凶悪犯,粗暴犯の共感性が高くなっており,一見矛盾した結果が得られていることから,より精密な分析が必要である。
規範意識については,家庭が安定しているかどうかが,規範意識の形成に重要な役割を果たしていることが裏付けられた。
共感性と規範意識については,男子と女子で差があり,また,家庭における養育上の問題の影響も男子と女子では異なる面が見られた
非行少年の自己意識に関する研究(その1) PDF(961KB)
大川力,渕上康幸,門本泉
【要旨】
全国の少年鑑別所に入所した非行少年について,自己意識,特に自尊感情に着目し非行関連の諸属性および社会的スキルとの関連について分析を行った。その結果,男子は早い時期から間題行動を起こしていた者,養護施設歴があったり養育環境が不安定な者,鑑別判定において少年院送致とされた者の自尊感情は弱く,これまでの諸研究と一致する結果になった。また,社会的スキルは自尊感情と密接な関係にあることが確認され,社会的スキルを身につけさせることにより,自尊感情を向上させ得る可能性が示された。また,自尊感情と社会的スキルの結びつき方は男子と女子で異なっていた。

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