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第12号 [平成14年] (2002年12月15日発行)

行刑施設職員の生活と意識に関する研究(その2) PDF(1.19MB)
廣橋秀山,伊藤嘉明,田島秀紀,濱井郁子
【要旨】
本研究は,行刑施設職員らの職業や余暇についての意識を調査し,より快適な職場及び生活環境作りに資する資料を得ることを目的としたものである。勤務年数を軸に検討した結果,男女とも職業と余暇の満足度は比例関係にあることが示された。また,男子では,中堅に当たる群で職場に対する不満が高まっていることが示されたが,一方で職業に対する思い入れも強く,職場をより良いものにしようとする意欲の表れと考えられる。なお,男女ともに勤務経験の少ない職員が,職場のチームワークによって円滑に職務を果たしていることが今回の研究で明らかとなった。
無期懲役受刑者に関する研究 PDF(2.71MB)
保木正和,増田哲三,浅野千晶,松村猛,田島秀紀
【要旨】
本研究は,無期懲役受刑者の実態及び意識を多角的に調査することにより,無期受刑者の処遇に資する基礎的資料を得ることを目的としたものである。大部分の受刑者が人の生命を侵害する凶悪・重大な罪で服役していること,「21年以上」服役している者が全体の2割強を占め,服役期間の長期化していることが資料から示唆された。また,無期受刑者は「不安定-安定-やや不安定」という変容過程を経る可能性が示されたが,「安定」期といえども,真に適応的な状態ではなく,職員によるサポートや,受刑者自身の建設的な思考により支えられていることも明らかとなった。
在院少年の家族関係に関する研究(その2)-動的家族画(KFD)の分析を通して" PDF(4.88MB)
末永清,浅野千晶,長谷川宜志,嶋谷宗泰,田島秀紀,濱井郁子
【要旨】
本研究は,在院少年の家族関係について、動的家族画(KFD)の分析を通して,性別,短期・長期別,保護者態様別に検討を加えたものである。その結果,短期・長期別に見た場合は,男子長期群で父母像を描く率が低く,家庭関係に何らかの問題を抱えている可能性があること,女子長期でも家族が棒立ちになっている描画を描く率が高く,家族としての一体感を持てないことが示された。また,保護者別に見た場合は,ほぼ実生活の家族関係を描く傾向が認められるが、保護者の態様に対応する形で,「最初に」「大きく」「近く」描き,家庭関係を示唆する結果を示している。
少年院在院少年の保護者の意識に関する研究 PDF(3.01MB)
保木正和,浅野千晶,山本顯映,田島秀紀
【要旨】
本研究は,在院少年の保護者に対し,これまでの養育態度や子どもの非行原因,矯正教育に対する要望等を調査し,保護者に対する働きかけを効果的に行うための基礎資料を得ることを目的としたものである。結果,非行少年を持つ保護者の養育態度としては,一貫性を欠き,統制的である場合が多く,また,子どもの非行原因を自分からは遠い存在である「学校」などに帰属させがちであることが示された。しかし,一方では,自らの子育てに自信を失いつつあり,少年院からの情報の提供やより積極的な指導を望んでいることも明らかとなった。
非行少年の社会認知に関する研究(その2) PDF(639KB)
末永清,井部文哉,渡部正,山口悦照,田島秀紀,濱井郁子
【要旨】
本研究は,非行少年の社会認知の特性と非行行動との関連を明らかにすることを目的としている。特に本稿では,言語連想法や自由記述法を用い,少年らの「生の声」を通して,自らを取り巻く環境をどのように認知しているかを明らかにすることとした。その結果,非行少年が社会認知を構成する上で重要であると思われる単語については,男女とも肯定的評価と否定的評価によってとらえていることや,少年による重大事件については,性別,地域差に関係なく,全体の約8割が否定的な感想を述べ,事件に共感する者や模倣願望を抱くものはほとんどないことが示された。
被害者の生命を奪う罪を犯した少年に関する研究 PDF(3.02MB)
末永清,浅野千晶,原島實,田島秀紀
【要旨】
本研究は,改正少年法前に被害者の生命を奪う罪を犯した少年について,事件の態様,家庭環境,必要とされる処遇等について調査を行い,その特徴を明らかにするとともに,改正少年法下での少年矯正の在り方に関して何らかの方向性を提示することを目的としたものである。過去の非行歴,不良集団への所属の有無等から,対象少年を「普通」「素行不良」「集団中心的」「集団周辺的」の4群に分けて検討した結果,各群間で特徴的な傾向を見いだした。また,表面的には問題のない「普通」少年であっても,その家庭環境や資質面に複雑な題を抱えていることが明らかとなった。

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