石川島監獄署は、寛政の改革において設置された石川島人足寄場が、明治維新により監獄となったものです。
監獄署と称されたのは明治14(1881)年から明治17(1884)年であったことから、この絵図の作成時期も同時期であると推測されます。(参考・「刑務所・拘置所変遷図 東京編」)
作成者や作成された目的については分かっていません。
長らく府中刑務所で保管・展示されていましたが、経年劣化が進んで、このまま展示することに危機感を覚えるようになっていました。
明治初期の監獄の様子が描かれている貴重な資料を後世に伝えるため、所有者であった府中刑務所の元職員の方から平成17年に寄贈いただき、矯正図書館で修復と複製を行った後、保管・展示しています。
大きさは畳1畳ほどもあり、下記の写真をご覧いただくとその大きさが分かります。(展示物は複製で、実物はさらに一回り大きくなります。)
現物を目にするとその迫力を感じますが、このサイトでは一部分を詳細に見られるように拡大していますので、少しユーモラスな収容者や看守たちをお楽しみください。
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