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明治三陸大津波

「海嘯惨記」、及び 折込図面 「大日本監獄協会雑誌」98号(1896年)

「海嘯惨記」を見る (PDF 790KB) 折込図面「宮城集治監雄勝出役所畧図」を見る

明治29(1896)年6月15日に三陸地方を襲った大津波について、「刑政」の前身誌「大日本監獄協会雑誌」は、翌月7月には、石盤採取作業を行っていた宮城集治監雄勝出役所の惨状をいち早く伝えている。
受刑者195名を解放し逃走者4名を出すが、溺れた者の救助に尽した者も3名あったという。受刑者4名が犠牲となり、職員8名が殉職した。

宮城集治監雄勝浜出役所ノ被害『宮城県海嘯誌』(宮城県編・発行)(1903年)

 
表紙・付記「宮城集治監雄勝濱出役所ノ被害」(423~426ページ)・奥付を見る (PDF 645KB)

明治36(1903)年に宮城県が編纂した詳細な報告書に、「附記」として雄勝出役所の被害が掲載されている。

『大海嘯被害録』 明治二十九年「風俗画報」臨時増刊(復刻版) 東陽堂刊(1896年7,8月)/遠野市立遠野文化研究センター復刊(2012年3月)

復刻版書影
中巻85ページ「雄勝濱出張所の看守監房を破りて囚徒を開放するの図」

日本初のグラフ誌といわれる「風俗画報」は、大津波に際して3冊の臨時増刊を発行した。
論説・記事・多数の石版画で構成されているが、迫真的な挿画は、悲惨な状況を克明に伝えている。

昭和三陸大津波

「人」 343号 昭和8(1933)年3月16日

3ページを見る (PDF 1.37MB) 6ページを見る (PDF 1.46MB)

「三陸の大惨事」稀有の地震に次で俄然大津浪の襲来 更に釜石町では…猛火の呪ひ

昭和8(1933)年3月3日昭和三陸地震によってもたらされた大津波による惨禍を、施設収容者向け新聞「人」紙上において、全国の収容者たちに特集記事及び写真で詳細に伝えた。


(参考文献)

・宮城刑務所創立百周年記念『悠久』 宮城刑務所創立百年祭実行委員会(1979年)
・吉村昭著『三陸海岸大津波』(文藝春秋)(初版:1970年中央公論社刊)p37-39
・佐々木繁典:三陸大津波による宮城集治監雄勝出役所の被害〈矯正図書館報〉「刑政」102巻3号(1991年3月)
・山下進:〈巻頭言〉雄勝分監跡を訪ねて「刑政」111巻10号(2000年10月)
・柴修也:明治二九年三陸大津波 宮城集治監雄勝分監遭厄記録「歴研みやぎ」87号(2012年3月)

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